HARBORS
港湾運送事業

時代に先駆けた港湾荷役の運営管理用システムが物流を変える
港湾運送事業のパイオニア

東京と横浜の2大ターミナルを運営基盤とした港湾運送事業本部では、安心・安全はもちろんのこと、時間の短縮や煩雑な手続きの解消といった価値あるサービスの提供を目指すとともに、お客様のご要望に高品質で応える体制を整えています。多種多様な貨物に対応する荷役機械や輸出入貨物一環サポートなどのサービスに加え、自社開発によるコンテナ管理のWebシステムを導入するなど、業界のパイオニアとして港の発展に貢献してまいります。

多種多様な荷役への対応

港湾では多種多様な貨物の搬出入が休むことなく続けられています。東京ターミナル事業所と横浜ターミナル事業所では最新の荷役機械を揃え、安全、的確に作業が行われています。迅速な対応が求められる港湾作業において、積み降ろしの速度向上だけではなく、トラックドライバーがライブカメラで混雑状況を確認出来る仕組み(東京・横浜ターミナルWebシステム)や内航フィーダーや内陸輸送などの一貫輸送体制による配送時間の短縮など、ニーズに合った対応を行っています。

柔軟で利便性の高いシステム運用

港湾運送事業本部では、船舶に積み降ろしするコンテナを安全で正確、迅速に管理が出来る「コンテナヤードシステム」や、ヤード内の蔵置状況を視覚的に管理でき、煩雑な搬出入業務を簡素化できる「ヤード管理・プランニングシステム」など、最新鋭のソフトウェアで高品質なサービスを提供しています。

これら柔軟で利便性の高いシステム開発を行うため、システム専門のスタッフを配置し、エンドユーザーの声をいち早く取り入れるなど、臨機応変に対応できる体制を整えています。さらに現場において、システムに精通したスタッフが実際に港湾作業の指揮を執るため、より効果的にシステムが運用されています。

WEBターミナルシステム/東京 WEBターミナルシステム/横浜

多種多様な貨物に対応できる専門性 原点という誇りと技術力マルチパーパス船部

多岐にわたる港湾運送の中で、「在来船」と呼ばれる船を用いた荷役業務は、コンテナ船が主流になる前より運営してきた弊社の原点であり、専門的な知識や技術力を持つスペシャリストが集まる部署でもあります。貨物の多様化、多品種少量化の中で、船種の選定、作業計画や人員の手配、輸出入に関する手続きなど、長年培ってきたスキルをスタッフが共有し、お客様の航海ごとに最適なプランをハンドメイドで提案しています。

マルチパーパス船とは

マルチパーパス船は、比較的歴史の新しいコンテナ船と区別するために用いられる名称で、以前から存在していた船という意味合いで在来船とも呼ばれています。クレーンを装備した船や多層の船倉を持つような一般雑貨を運送する船をはじめ、自動車の輸送に特化したPCTC(自動車専用船)、フェリーのようにランプを備えたRO-RO船(自走貨物船)、バルクキャリア(ばら積み貨物船)といった荷役作業を請け負う多目的貨物船全般を指しています。取り扱う貨物は、他に鋼材や自動車部品、工場プラント、車や重機、穀物や種子など多岐にわたります。

特殊な貨物に対応できる能力

マルチパーパス船の種類は多岐に渡り、コンテナ船では運ぶことができない特殊な貨物を運ぶのにも適しています。2009年に開催された横浜開港150周年記念イベントでは、フランスのアート集団「ラ・マシン」が持ち込んだ、組み立てると高さ約12メートル、重さ37トンにも及ぶ巨大な蜘蛛型の機械を、荷役計画から運送までサポートいたしました。また、チリ向け火力発電プラントやニュージーランド向け地熱発電プラントといった巨大なモジュール輸送の実績もあり、大きくなればなるほど、重くなればなるほど数多くの制約が生まれる中で、ご要望に添う荷役計画を提案しています。

航海をハンドメイドで計画する

マルチパーパス船の荷役計画には同じものが1つとしてありません。コンテナ船は業務の多くがシステム化されていますが、当部の業務は、そのほとんどが手作業であり、1航海ごとに扱う貨物が異なるため、入港から出港までハンドメイドで顧客のご要望に添った計画を提案しています。貨物や船種によって着岸するバースが変わり、貨物ごとに必要な書類や法規も違うため、港湾運送事業法などの法規制、陸上・海上運送への理解と港湾の状況把握能力、監督官庁との連携や関連業界などの専門知識をフル活用して、お客様に最適な荷役計画の提案、提供が可能です。

フォアマンが現場を支える

綿密に立てられた荷役計画は現場において、海務監督でもあるフォアマンによって管理されます。フォアマンは、数多くの船舶の構造や貨物の特性を把握し、船ごとにクレーンの仕様や性能が異なることや、その特徴を見極める知識と能力が必要なため、数多くの専門書に目を通し、過去から積み重ねてきた多くのフォアマンからノウハウを習得しています。さらに、現場をとりまとめる指導力や統率力、お客様や現地スタッフとの連携も必要となるため、語学力やコミュニケーション能力も日々高めています。